Story
『その想いは、呪いか愛か。』 《堕とし仔》と呼ばれる異形の厄災が出現する街――上水流。 幾度となく訪れる未曾有の危機に、対抗する者たちがいた。 宗主 斎野尚哉 露払い 比奈森沙耶 守護者 斎野一花 管制者 文示宮篤 彼らは堕とし仔を鎮圧するため《浄化儀式》を遂行する。 しかし。 浄化儀式は呪われた“代償”を払わなければならない。 斎野尚哉は己の使命を果たすため、全てを賭して戦う。 「オトシゴの侵攻を確認した。これより領界侵犯を鎮圧する」 眼前に迫る堕とし仔を前に、《人為らざる力》を振るう尚哉。 戦うたび、守るたびに、またひとつまたひとつ、喪失が広がっていく。 それでもなお、街を、仲間を守るために、決断は揺るがない。 たとえ、代償として命よりも大切なものを失うとしても。 「──させないわ。それだけは」 総身を削り、宿命に邁進する尚哉の前に現れる、見知らぬ少女。 だが、少女は知っていた。 彼に会うために、自分はここまで来たのだと。 「今度こそ、アナタを救ってみせる」 「たとえアナタに、恨まれたとしても──」 蒼の魔女──佑姫カスミ。 彼女との出会いが斎野尚哉の運命を拓く。 「DeepOne-領界侵犯-」 “世界”と“想い”を賭けた、宿命に抗う物語が始まる。